第12章 12
「立海は、自分たちの力量を確かめたいんじゃないんだよ」
「え?」
「流石ですね。日暮さん」
「俺達はな。日暮を賭けている試合は
既に青学で行っている。
少なからず、日暮は、青学に差し入れ係をしたようだが
その力を見せてもらいたいだけだ」
嘘つけ
「まぁ、仁王君が腕のパワーアンクル外して、2対1で
試合をしたことには、何の驚きもしませんが」
「そうだな」
青学2人は何を言っているのか
分かっていない様子で
「明日、今の答えが分かることだろう」
「どういう事だい?」
「柳君。彼らはまだ、そこら辺を理解していないのでは?」
「あぁ。では、手塚と不二には
我が立海のテニスの練習光景を明日見せることにしよう」
「な!?」
「日暮が驚く事でもないだろう?」
「そうなんだけど・・・」
「俺達が早々、練習で実力を見せると思うか?」
「思わないけど」
地区も県大会も
レギュラーなんてほぼ出てないくせに
「まぁ、明日は赤也も見に来るそうだからな」
「アイツ、見に来るの?」