第11章 11
「別にやましいことなんて何もないでしょ」
「それはそうだな。
日暮は今まで立海の中で勉強をしていた。
それは俺が証明してやろう」
「どういうことだ」
「俺が教えていたからな」
「「!?」」
「追いついていないのかい?」
「青学が遅すぎるのが原因なんだ。
日暮は依然と同じように土曜日も日曜日も
こっちに来ては、俺達と一緒に勉強をしている。
お前たちよりもはるか先に進んでいるぞ」
「!?」
「それと、もう1つ転校情報だが。
青学から日暮以外の人間のデータが入っている」
「どういう事だい」
「恐らく、テニス部の誰かだろうが。
青学から我が立海に来たところで
勉学に追い付かず辞めていくのが目に見えている。とでも言っておこう」
「なっ」
「はぁ・・・
寒いし、家の中に入りたいんだけど」
「あぁ。すまない」