第11章 11
「今日の練習メニューは」
「俺が終わっていないとでも?」
「いや。俺も終わらせているくらいだから
当然だろうけど、真田はあそこで
中学生の面倒まで見ているくらいだしね」
「あぁ」
「仁王には黙っていてくれないか」
「仁王に?なんでまた」
「アイツの驚く顔は貴重だぞ」
「それは言えている」
「では、俺は日暮の面倒を見てくる。
部活が終わったら声をかけてくれ」
「あぁ」
立海では、部室とは別に更衣室があり
まずはそこで、着替えてから部室に戻ってくる人たちもいるということだ
部室で世界史を開いている所に来た
蓮二は、私のノートをのぞき込んできた
「間違っているぞ」
「え?柳君?」
「どうして?というのだろうな。
レギュラー陣は既に今日の練習メニューは終わらせている」
「そっか」
間違いだと言われた場所を消して
悩んでいると
「これはこうしていくと言い」
「あ、なるほど」
流石柳君だ。
「青学もテストだったんだろう?」
「うん。でも、ほら復習範囲しかないからさ
全教科、満点」
「なるほど」
世界史のノートからは目を移さず
応えていても反応をしてくれるのは
柳君だからだろう。
これが真田君だったら、メンドクサイ
「ねぇ、これって」
「あぁ。これはこうなる」
「そっか」