第11章 11
「だから」
そう言って振り返った幸村君の驚いた顔
「久しぶりだね」
「いや。驚いた。そりゃ、
手も止まるわけだ」
「ふふっところで鈴は?」
「今、ドリンクを作りに行ってると思うよ」
「そっか。私も行って来ようかな。
そこから勉強して待ってるよ」
「あぁ」
テニス部の部室に荷物を置いて
調理室に行くと
鈴が1人でドリンクを作ってて
「鈴」
「え?何でここにいるの?月渚」
「今日は金曜日だよ?」
「あ・・・」
そう言うことか。って納得した鈴と
一緒にドリンクを作ってテニスコートに持って行く
「流石だな」
「うん。この味だ」
「良かった。
他にも作ってあるから、飲んでね?
私は部室で分かる範囲で勉強してるよ」
「あぁ」
「柳」
「何だ。精市」