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私と詐欺師

第2章 2


他のメンバーにも同じ質問をして
同じでいいという回答を貰った直後

「なんじゃ」

「に、仁王君」

「そっけないのぉ」

「そんなこと」

「あるじゃろ。で?おまんは
何の用で、この教室にいるんじゃ」

「あ、そうだった。
明日から、差し入れ係なの」

「おまんが?」

「そう。ドリンクの濃さは?」

「今までと同じでよか。
ちと、量を増やしてほしいくらいじゃ」

「わかった」

そう言って教室に戻ると
ふっと笑ってきた柳君

「なーに?」

「いや。何でもない。
ちなみに俺は今までと同じで構わない」

「私もです」

「はーい」

「黒崎の友人で、調理部だと何かと都合よく
言われそうだな?特に丸井あたりに」

「あはは」

それはもう・・・

「言われたんだな」

「ハイ」
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