第11章 11
薄暗くなってきたころ
練習終了という手塚君の声に一斉にへたり込む部員たち
「体冷やさないうちに
着替えて水分取っておいてね」
「水分取れるのかい?」
不二君のこの言葉に部員たちは
私の方を向いてくる
「出来てる。風邪でも引いたら
大変だから、先に着替えてね」
そう言うと、着替えに言った部員たち
「さて、片しちゃおう」
ボールも使わないものは全て
片付け終わり
ドリンクも、空になっているものから片付けて行く
「立海の奴らはこんなに上手いドリンク飲んでたのかよ」
「あぁ。確かに」
「甘すぎず、でもちょうどいいこの甘さはなんだろうね」
「じゃ、私は帰るから」
「送る」
「いい。大丈夫だから」
「それでも、暗いんだ。
自分が女だということを自覚しろ」
「!?」
「何だ」