第11章 11
「あ、そうそう。私
金曜日の夜にはもう神奈川にいるから
こっちからは行かないからね?」
「どういうことだ」
「だって。魔の勉強会という名の泊りがあるんだもん」
「勉強会?」
「そ。勉強会。
だから、金曜日の夜には
東京にはいないし。立海大付属高校くらいの場所は分かるでしょ」
「あぁ」
「だったら、大丈夫だね。
それでも柳生君あたりが、正門で待っていそうだけど」
「柳生か」
「うん」
「もしくは柳君あたりだろうけど」
恐らくは柳生君であろうと思っているのは
彼が風紀委員であることが1つの理由である
「そうか」
テニス部の部室から出て手塚君もコートに
入ったのを確認すると
落ちているボールを片付けて
使わなそうなものから片していく。
それとドリンクを入れておいてクーラーボックスに入れておけばほぼ完了
「早いんだな日暮」
「うーん。どうなのかなぁ」
立海でも同じことを鈴とやってたけど