第11章 11
結局連れて来られてしまったテニス部
「はぁ・・・」
一応、マネージャー業務も出来るけど
あまり得意分野ではない。
というか、運動自体あまり好きではない
手塚君のグランド20周という声かけから始まったテニス部
先輩たちもうげぇって言う顔をしている。
10年に1度集うという人たちが
こうも学校別に集まっているのは確かに面白い。
そこから行けるプロの道も少なからずいるのだろう
一通りのメニューをこなした後
乾君が持ってきたのは、パワーアンクル
「うげ」
「うげなんて言うんじゃない。英二」
「だってよぉ」
その目線の先には乾君で
「対立海用だ」
「え?」
「前回非公式とはいえ、立海に惨敗したが
大石、菊丸が。あの仁王1人相手に全く勝てなかった。
だから、まずは足腰強化することにした」
足腰だけじゃ、立海に勝てないことを私は知っている。
雅治のあのパワーリストは
幸村君がつけていた重さと一緒だった
「マジかよ」
「これで、前後に同じ色のコーンを用意した。
前後に数級ずつ当てて行く。いいな」
「はい」
そう言ったテニス部のメンバー