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私と詐欺師

第2章 2



「日暮に相談があるんだけど」

「相談?」

「あぁ。日暮にしか頼めない」

「?」

何だろう?

「思った以上に高校の練習が、"ハード"なんだ」

「うん?」

「そこで、調理部の日暮に
差し入れという名のものを作って欲しい」

「は?」

「精市」

「日暮が5月5日までだというなら、
それまで、頼みたい。
ドリンクと差し入れを」

「そんなの・・・」
「出来ないと、日暮は言うだろう。
だが、精市が断らせる手段を持ち合わせていないのも
また、事実だ。最後まで
仁王のプレーを見て、立海を出たらどうだ」

仁王君の、プレー・・・か

「日暮が仁王を好きな事くらい知っている」

「なっ」

「だからこそ」

「柳君。幸村君。ありがとう。
いいよ。やる」

「助かるよ」
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