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私と詐欺師

第2章 2


4月の終わり。
世間では、ゴールデンウィークがどうこう
言い始めている中
仁王君を抜いたメンバーに私はあっていた

「どうしたんだい?日暮の方から
会いたい。だなんて」

「決まったの。立海を出て行く日」

立て続けに、
5月5日には、神奈川から東京へ
移ることになったと

「「!?」」

「嘘だろぃ」

「そんなに早く行っちまうのかよ」

「だからお願い。
その日まで、今まで通りに接してほしい。
今までと同じ距離感で」

「日暮は、それでいいのか」

「いいの。青学で何かあったら
皆に相談する。約束する」

「あぁ」

「そうしてくれると助かる」

「赤也にも何も言わずに行くのか?」

「うん。中学にまで顔を出す必要はないでしょう?
ましてや、赤也は今、立海中学の部長なんだから」

「そうだな」

「赤也に聞かれたら、居場所は知らないって言って欲しい」

「そうか」

「日暮」

「ん?」

「随分とすっきりした顔をしている」

「うん。
ちょっとすっきりしてる。話したからなのかもしれないけど」

「そうか」

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