第9章 9
「げぇ。とはなんじゃ。菊丸」
「だって、お前ら強すぎるんだもん」
「じゃったら、ハンデをやろうかのぉ」
「!?」
ハンデをやるって
「2-1でやってやる」
「は?」
「俺1人に菊丸とタマゴ(大石)でかかってきんしゃい」
「ちょっ」
絶対に何か仕掛けてくる。
そんな気がする。
「その代わり、このパワーリスト
腕のは外すぜよ」
「えぇー!?」
「じゃがのぉ。それでも
足のパワーリストはついたままじゃき。
これでいいじゃろ」
「面白いじゃん」
面白いのか?
「月渚」
「何よ?」
「これを、持ってんしゃい」
そう言って私に渡してきたのは
ネクタイと、腕のパワーリスト
「相変わらず、こんな重たいの付けてるんだね」