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私と詐欺師

第9章 9



「んー」

課題を映し終わると、雅治はいつの間にか
眠っていて

「疲れてるくせに、ここまでついてくるんだから」

何を言っても起きない雅治を放っておいても
いいのだろうけど、ここは青学の中だ。
立海の仁王雅治がいれば、不法侵入と間違われてしまう可能性がある

「雅治」

「んー?」

「一度教室に戻るから、体育館裏にいて」

「んー」

体育館裏が一番人目に付きにくいのは最初に見た時から知っている
なのに

「いや。今日は中庭の気分ぜよ」

中庭に行けば、雅治の存在がばれてしまう

「ダメでしょう」

「いや。どうせ、青学のテニス部の数名と
あのクラスの人間にはバレてるんじゃ。
別にどうってことなか」

あ、そうですか

「月渚の弁当はなんじゃ」

「秘密」

「えー」

今日は、私のお弁当狙いだったのね
教室について、お弁当をもって外に出ると

既に中庭にいた、雅治はテニスコートを見ていた

「テニス、したいんでしょ」

「当り前じゃ。俺はレギュラーなり。」

そうね。
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