• テキストサイズ

私と詐欺師

第9章 9



「それだったら、少なくとも
この資料を、科目別に映しながら
次に備えることが出来るし
今週は、勉強会が出来ないって言ってたから
次に会った時には
もっと、先に進んでるでしょ」

「まぁな」

「だったら、余計に遅れたくないの
立海の授業のペースに」

「それはそうじゃろ。
それに、合宿も夏休み始まってすぐにあるしのぉ」

「へぇ。夏休み始まってすぐなんだ」

「おん」

私は荷物整理だ。というと
何だ来ないのかと言われてしまった。

本当は行くよって言ってあげたいけど
それを言ったら雅治は練習に力を入れないのも知ってるから

「お前が来れたら、合宿所でも
勉強ができたかもしれんのぉ」

「いやだよ。合宿に行ってまで勉強会するの」

「冗談じゃ」

雅治の冗談は、冗談に聞こえない時がある

「月渚が、荷物整理なら仕方がないじゃろ。
本当は、連れて行きたいんじゃが
それは幸村が許してくれんじゃろうからな」

その幸村君が、私も行くことを許してくれてるんだけどなぁ

/ 248ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp