第9章 9
「立海の空き次第で
立海に戻ることにしてるから」
「!?」
「そんなすぐに」
「今日、確認してくれてるから
好きで、立海を出たわけじゃないのと
授業レベルの違い。これだけで十分
戻るには大丈夫な話で。
ただ、立海の空き状況にもよるけど」
「そうなのか」
手塚君と話している最中に
私のスマホが、着信を知らせて来た
「もしもし」
「俺だけど」
「うん。どうしたの?幸村君」
「立海の空きは、十分にあるそうだ。
日暮の辞めた後にも数名中退がいたらしくてね」
なるほどね
「手続き。出来るところまでしておくから、
今学期、終わったらすぐに戻っておいで」
「うん。ありがとう。さすがだね」
「そうでもないさ。柳も動いていたみたいだしね」
「そりゃ、柳君は、生徒会に入ってるくらいだし
生徒の状況位把握できてるんじゃない?」
「だろうね。じゃあ、8月の末に」
「はーい」
そう言って切れた電話
「いいのか」