第8章 8
全部を終わらせるには難しくて
結局は、歴史も世界史も現代社会も
物理も化学も終わらせることが出来ないまま
日曜日の夜になってしまった
「日暮」
「んー?」
お父さんの車に乗るときだった
「これを持って行くといい」
「これは?」
「立海で進んだ場所まで、科目別にまとめてある。
日暮なら、出来ないことはないだろう」
「そうかな?」
「あぁ。立海で授業に追い付かなくて辞めているわけではないからな。
まぁ、明日教師に話をしてみるが
立海の空きはまだ、あるはずだからな」
「そっか。分かったら教えて欲しい」
「あぁ」
車に乗り込んで、車を走らせてから
柳君に渡された科目別の資料に目をやると
「なるほど」
この3日間で出来なかった歴史も世界史も
全てまとめてくれてあるのを見ると
きっと、丸井君たちのものだろう
柳生君も、幸村君も、ポイントになるところには
ポイントと書いてくれてある
「ありがとう」