第8章 8
「俺達は、青学に去年の仮を返さなくてはいけない」
「うん」
去年の関東大会、全国での負けを返すつもりだろう。
確かに、今の青学には
曲者と言われた桃城君もいないし
海堂君もいない。
あのルーキーだった越前君もいない。
「立海が勝てるって信じてるよ」
「あぁ。だそうだよ。仁王」
「俺を誰だと思ってるんじゃ」
「詐欺師」
「グサッっと来たぜよ。
じゃが、県大会までは力なくとも勝てるナリ」
「あぁ」
「問題は、関東ナリ」
「我々が勝てる確率は82%」
「柳君?」
「関東大会での勝率だ」
「意外と低いなぁ」
「あぁ」
「だが、仁王が関東で勝つには
日暮の力が必要だということは事実だと言っておこう」
「は?」
「青学でも言っただろう?
仁王は、キミの・・・日暮の前では
負けたことがないんだよ」
そう言えば、そんな事言ってたかも
「だから、日暮には、関東にも
全国大会にも来て欲しいんだよ」
あんまり、そういうの興味ないんだけどなぁ
「でも、その前に
立海を含めた4校での合宿も忘れないでね」
「あ・・・」