第8章 8
「疲れたー」
もう、嫌
「しかし、日暮がここまで
国語が苦手だとは意外だな」
「まぁ、得意でもなければ、苦手でもないからね」
「そうか」
随分と国語をやるのに、時間を費やしていたようだ
「少し休むとしよう」
「いいの?」
「日暮も疲れるだろう」
そう言って少し席を立った柳君
「日暮」
「幸村君?」
「柳も、日暮が勉強漬けになってしまうと
疲れるからと、なるべく短い時間で、終わらせようと考えてるみたいなんだ」
そうなの?
「次に会える時までには、
また、進んでしまうからね」
「あぁ。なるほど」
確かに。これからテニス部の試合も近くなってくれば
皆も、忙しくなるだろう
「再来週から、地区大会なんだ」
「もう、そんな時期なんだ」
「あぁ。だから、再来週からはしばらくは出来ない」
そっか
「地区大会でも、県大会でも負けることはない。
だけど、関東大会には、青学も氷帝も出てくるだろう」
「あ・・・」