第8章 8
「赤也だ」
あぁ・・・
「未だに勉強を見て欲しいと連絡が来る」
「ありゃ」
「でも、まずは日暮からだな」
別に良かったんだけど
見て貰ってるからには、何も言えない
「ほぅ。やはり国語もそんなに遅いわけではないのだな」
自分ではよく分からない
「ん?」
少し考えるそぶりをして
「柳生。ちょっといいか」
「何でしょう。柳君」
「これは、どう思う」
私のノートを見て、2人でんーと考え始めてしまった
「これは、我々が教わった方法とは違うような気がしますが」
「そうだな」
「ですが、考え方は同じのようですしね」
「え?」
どういう事?
「日暮。これも間違いではないが
もう1つ肝心な論点が残っているぞ」
「へ?」
「ここだ」
そう言って指さされた場所の所の答えが出ていない
「それを踏まえて、答えを導きだそうか」
「えぇー?」
んーと考えて書いてみるけど
柳君からは、"違う"と言われてしまうばかりだ
「あ、まさか」
今までと違う考えの答えを出すと
「正解だ」
「ふぃー」