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私と詐欺師

第8章 8



「とりあえず、立海でやったところまでは
古典も終わりだな」

んーと伸びると、さほど時間も立っていなくて

「では、5分休むとしよう」

5分の休憩?

「あまり休みすぎると、次が出来なくなるぞ」

「あぁ。なるほど」

「ふぃー」

「お疲れ様」

「あぁ。子供の体力には勝てんぜよ」

それでも、遊んであげるくせに

「これで、雅紀も帰ると言ったっとったからのぉ」

「そっか」

「月渚ちゃん、バイバイ!」

そう言って本当に帰っていった雅紀君。

「うん。バイバイ」

「では、国語もやってしまおう」

「うぅ」

古典のノートと、国語のノートを一緒にしているのは
同じ文系で、まとめやすいからだ

「随分とまとまっているな」

「そんなことないよ?」

「いや。纏まっている。
アイツにも見せてやりたいくらいだ」

「アイツ?」
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