第8章 8
確かに、私が雅治に野菜を食べさせるために
良く言っている言葉だけど
「雅治に、言われたくない」
「酷い言い様ナリ」
それでも、私に食べさせようとしてくる雅治
「分かった。食べればいいんでしょう?」
今日だけの我慢だからいい。
雅治の横で、おにぎりを食べた後
下に降りると
幸村君と丸井君、柳君のペアで勉強をしていて
真田君は、柳生君と何かを話しこんでいる様子で
「やっと降りて来たのか。
随分と遅かったな」
「あー・・・うん」
「では、先ほども言ったように
今日は、日暮は古典をやることにしよう」
「あれ、本気だったの・・・?」
「当然だろう。さっさと始めないと、終わらなくなるぞ」
古典用のノートを出すと
「なんだ、出来ているじゃないか」
「はい?
これはさ、立海でやった時のままだよ?」
「いや。青学は、文系が進むのが早いのかもしれない」
「どういう・・・」