第8章 8
太るのは嫌だし
でも、朝ごはんを食べるのもなぁ
「月渚食べんしゃい」
「えー」
「野菜を食べない仁王が
朝食を食べない日暮に言ってもなぁ」
「えー。じゃなか
俺には野菜食わせて、自分だけ食べないのは
頂けないじゃろ」
うぅ
「後でね?
先に着替えてくる」
きっと、雅治の事だ。炊飯器に入っているサランラップで
握ってある小さなおにぎりを持ってくるだろうけど
「はぁ・・・」
クローゼットから、半そでのワンピースを出して
着替えたころ
「月渚」
「雅治」
「これを炊飯器に入れておいたって駄目ぜよ」
「やっぱり、バレてたんだ?」
「おまんが、やりそうなことじゃからのぉ」
「はぁ?」
「これ食べたら、部屋から出ていいナリ」
な!?