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足先まで愛でられたい

第2章 1日目


ザバッと掛け湯をしてからゆっくりと温かいお湯に体を沈める。
一般的な浴場がどれくらいなのか、そもそも浴場があるのか?
よく分かってはいないけど、シルビアの家でもあるジエーゴの屋敷の浴場はそこそこ大きいとでも感じる。
これから行う行為について思考を巡らせていた。
自分から興味を持ってしまったとは言え、やはり意識すると恥ずかしくなる。

(私も、マルティナさんみたいに胸が大きかったら自信あったのかなぁ…?
それかセーニャさんみたいにスラッとしてれば!)

なんて考えるが、考えれば考えるほど惨めになっていく。

もうひとつの問題はシルビアを直視できるかどうかだった。
ただえさえ、綺麗な顔立ちで逞しい体。それでいてしなやかで繊細。
普段、衣服で隠れているからこそ平常心を保ってられた。
いつかのエトワールと言われる服を着ていた時、めちゃくちゃ開けられた胸元には驚きその時は本当に目のやり場に困った。

「…でも。」

戸惑いつつもあの少し嬉しそうな笑顔を思い出すと、辞めたいという気持ちは自然と薄れていく。
は気持ちの整理をして、立ち上がる。
脱衣場にてバスローブを羽織り、シルビアの部屋に向かった。
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