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足先まで愛でられたい

第4章 3日目


会場がなかなか現れない参加者たちに不安を思ったのかざわつき始めた。

そこへスタッフらしき人が司会者に耳打ちをする。

「なんだって!?
荒波が酷すぎて、出場者の船が到着しないだと!?」

わざとらしく大きな声で叫んだ。
そのことによって会場がさらに不穏な空気に包まれる。
ザワザワと人々がどよめき合う中、司会者は何度もその場を取り繕う言葉を並べた。

「みなさま、落ち着いてください。
彼らはきっとすぐ来ると思います。それまでの間…」

そこへ、マルティナが司会者の元へ歩いていった。
助手としてもその後ろをついて行く。

突然現れた2人のバニーガールに会場内の人々はさらに困惑した。

「あら?何かお困りのようね?どうかされました?」

「な、なんだね?君たちは?ここは海の男コンテストのステージだ。
部外者は下りてください。」

マルティナは辺りを見回した。

「その海の男たちが見えませんが?」

「…まだ到着してないんだ。
どうやら迎えの船が遅れているんだ。」

マルティナは妖艶に微笑んだ。

「会場のみなさま!私が今からここに海の男たちを連れてこようと思います!
成功したら、拍手をお願いします!」

マルティナはステッキを出しステージに一振する。
するとどこからともなく幕が落ちて現れた。
それを合図には隠れている出場者を並ぶように指示をする。
並ぶのが終わるともマルティナの隣で幕開けの準備をした。

「それではいくわよ!せーの!」

2人が両脇に移動すると同時にカーテンが開いていく。
開かれたカーテンには男たちが並んでおり、その登場の仕方に会場のボルテージは上がった。


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