第4章 3日目
夜
ダーハルーネにて海の男コンテストの余興として、マルティナのスペクタクルショーが開幕第1に起用された。
内容は何も無い所から、海の男コンテストの候補者が現れるという余興。
「マルティナさんはデルカダールの姫なんですよね?
そんな格好で、そんな余興に出てデルカダール王から何か言われないんですか?」
着替える2人のために用意された更衣室にて着替えていた。
「あー…アハハ…お父様には内緒にしてね?」
人差し指を口に当てウインクされる。
正直納得はしたくなかったが、ここまで来てしまった以上なにも言わないことにした。
「マルティナさん…こんな感じですか?
…なんだかすごく恥ずかしいです…。」
「すごい素敵!
スレンダーで足が長いから似合うわね!」
マルティナは嬉しそうにを褒めた。
しかし胸もあり足もより長そうなマルティナに褒められることに、はなんとも言えない嫉妬心から素直に喜べなかった。
日が沈み、ステージがライトアップされいよいよ海の男コンテストが幕を開ける。
「お待たせしました!いよいよ海の男コンテスト開幕です!
今回も!
【荒波のような逞しさ】
【潮風のような爽やかさ】
【海のようなおおらかさ】
を兼ね揃えた、素晴らしい参加者が勢揃い!
それでは登場してもらいましょう!」
司会者のどうぞ!という声が会場に響いたが、男たちが現れる気配はなかった。
そこでマルティナとの出番だ。