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足先まで愛でられたい

第3章 2日目


シルビアはクスリと笑うと優しく背中に口付けを始めた。

「…ん、シルビアさん?くすぐったい…」

の声、お構い無しにシルビアは何度も口付けをする。
うなじや首、背中に何度も唇を押し当てた。

そのくすぐったさには体を震わせた。
体中にキスを落とし終えるとまた首筋に顔を埋める。

「の首筋の匂い、とても好き…
まだ吸い付いちゃいけないのが悔しいわね。」

「…そういうやり方なんだから我慢してください?」

「えぇ…もちろん。、ちょっと横になってくれる?」

「え、何で?」

シルビアは優しく笑っての頭を撫でた。

「嫌なことはしないけど…もし嫌だったらすぐに言ってね?」

優しくも真っ直ぐな目にドキッとする。

(ずるい…いつも、断って欲しくない時そんな表情をするんだから)

でも、もその表情は嫌いだとは思っていなかった。
すっと、ベッドに寝転がりシルビアの動きを待った。
シルビアはが横になると、ゆっくりとお腹にキスをする。

「…ん。」

は「実は自分はくすぐりに弱いのではないか?」と思うほど体中がゾワゾワとしていく。
だから嫌か?と言われれば違うが、言い得ぬ欲望が募っていく。

もっと触れて欲しい、もっと満たされたい
もっと深くキスされたい

募る欲望と共に吐息が漏れ始めていく。
呼吸が少し荒くなりどうしようもなく目の前にいる相手を抱きしめたくなる。

「?」

異変に気づいたのかシルビアはキスを止めての様子を窺った。

ほんのりと赤く染まる頬に乱れる呼吸、じんわりと潤う瞳に罪悪感と共に背徳感を感じた。
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