第78章 想い
犬飼side
加古「…後ろの君、大丈夫かしら?顔真っ赤よ?」
辻「…あ…え…えと……その…//」
犬飼「すみません。辻ちゃん、女性が苦手で近付くどころかまともに話せないんです」
加古「…その割には、怜花にはくっついてるけど??」
貴「………!!辻、まさか私を男だと思ってる?!」←
犬飼「……っ」ブルブル
加古「…ふふ」
いきなりの爆弾発言を発する怜花に、震えながら顔を抑える。
辻「ち、違いますっ!そんな間違いするわけないでしょう?!」汗
貴「違うの…?」
辻「はい……その、怜花さんは…師匠ですし、一緒に居る時間が多くあって、ひゃみさん達みたいに慣れましたので…」
貴「そういう事か〜」
辻「…それに、俺にとって…特別な、人ですので…//」ボソ
貴「…?何て?」
辻「い、いえ。何でも」
…………
犬飼「…」
加古「…なるほどね。分かりやすいわね、彼」
犬飼「…ですよね〜」
加古「貴方もね。大変ね、ライバルが居て」ニコ
……ばれてる…顔には出さないようにしてるんだけど…
正直、同じ想いの人は辻ちゃんだけじゃない気がする。
荒船とかもそうでしょ、分かりやすいし。
あとは、一緒に住んでる幼馴染み君……鳥丸君、だっけ。
多分彼が最大のライバルでしょ…
★★
貴方side
辻達と別れ、狙撃訓練場に歩いている私。
…千佳、待ってるよな…急がないと
ドンッ
貴「?!」
?「…った…」
貴「ごめん!大丈夫?」
?「いや、こちらこそすんませ………!!」
いきなり曲がり角で、誰かと軽く衝突する
?(……玉狛の……まさか、会えるなんて…)
貴「…大丈夫?もしかして、どっか痛めた?」
?「!!だ、大丈夫です。そのっ」
?「おーい!隠岐!」
隠岐「!…イコさん」
貴「あ、イコさんじゃないですか」
生駒「ん?…怜花ちゃんや!!相変わらず美人やな〜」
貴「あははっ、お世辞とかいいですって」
生駒「いや、お世辞やないんやけど…」