第76章 単純な実力
貴方side
影浦「何でコイツ連れてきたんだよ」
貴「いや着いてきたんだけど」
犬飼「何で俺に対して嫌そうな顔??辻ちゃんも観てるじゃん」
影浦「お前よりは百億倍マシだ」
犬飼「酷いっ」
カゲは何故か誰よりも澄晴を嫌っているのか、凄い不機嫌そうな表情で彼を睨みつけながら口論中
貴「辻、2人は放って置いてやるか」
辻「…あのままにして良いんでしょうか、喧嘩に発展しそうなんですが」
貴「止めんの面倒くさい、それとも辻が止めれる?」
辻「無理です、やりましょう」←
即答した彼に苦笑しながらお互いブースに入る
★★
犬飼side
犬飼「……って、怜花達模擬戦してるし!」
影浦「…ちっ。早く帰れ」
犬飼「カゲが帰ればいいじゃん。てか、俺は2人の模擬戦観たくてきたんだから」
影浦「……ふん」
そう言うと不機嫌そうながらも、離れて座りながら観戦するカゲ。
やっぱりカゲも、怜花達の模擬戦が観たいらしい
…にしても、今は5-0か。怜花が今のところ圧勝だ
辻ちゃんもけして弱くない、けど同じ弧月を使ってても実力の差が出る
犬飼(やっぱ強いな怜花。黒トリガー無くてこれだもんな〜…)
影浦「当たり前だボケが、俺がまだ勝てねー相手だ」
犬飼「ちょい、心の声読まないでよ」
影浦「うるせぇ、聞こえんだよ」
思っていた事を読みながら近くに居るカゲが話してきた
影浦「…黒トリガーも、SEも何もない状況でアイツが勝ち取った。
今は違うが、単純にアイツは実力でS級まであがった」
犬飼「…二宮さんも同じような事言ってたなぁ」
影浦「玉狛支部じゃなかったら、俺の隊に入れてぇくらいなのによ」ボソ
犬飼「何言ってんの?二宮隊でしょ、俺達仲良いし!!」
影浦「ああ?俺達だって仲良いわ!」
犬飼「人当たり悪いくせに何言ってるわけ!?カゲの妄想でしょ!!」
影浦「何だと?!」怒
貴「お前ら煩いよ、喧嘩しないでくんない?他の人観てるから」
辻「…犬飼先輩、恥ずかしいので止めてください」
模擬戦が終わったらしく、ブースから出てくる怜花と辻ちゃん
結果
月宮 10-0 辻