第69章 上位戦2
貴方side
__
ヒュース「…おい、お前」
貴「お前って名前じゃない、月宮怜花だ」
ヒュース「………怜花。また、さっきのやつが食べたい」
貴「…シュークリーム?…また買ってくるよ」
いきなりお前呼ばわりで呼び捨てで生意気な性格。
けどシュークリームが気に入ったのか、買ってくると言った途端目を輝かせながら頷く。
そして一緒に買ってきたリンゴジュースを隣に座りながら飲むヒュース
……なんで隣に来たのか謎だが、目輝かせるとか以外と可愛いとこあるな…
京介(…これは間違いなく)
迅(懐かれたね怜花、流石だね〜…)
★★
テレビに目を移すと乱戦状態
綾辻『マップ中央は玉狛を中心に9人が集まり大乱戦の予感!』
風間『まずは獲りやすい点に集中するだろうな。狙われた玉狛がどう凌ぐかが見物だ』
予想通り、四つ巴だとまだ遊真以外はあまり1人で戦える力がない玉狛第二を狙うのはおかしくない話でもない
三つ巴とはまた違って、他チームのメンバーと協力して 誰か一人を囲い込む作戦が成立しやすいし
そんな風間さんの解説を聞いて、膝に座っていた陽太郎が腕組みながら叫ぶ
陽太郎「ひきょうな!なんでみんな、たまこまをねらうのか!」
ヒュース「弱いからだな。この中ではタマコマが一番隙がある」
迅「おっなんだ?詳しいねおまえ」
陽太郎「おれがデータをたたきこんだからな!」
貴「へえ」
そんな可愛らしく胸を張る陽太郎を撫でながら、隣に居るヒュースが口を開く
ヒュース「…ヨータローには悪いが、タマコマは部隊の総合力で数段劣る」
陽太郎「でも、このまえは勝った!」
ヒュース「今回は敵の戦力もマークのされ方も違う。オレが見る限りタマコマに勝ち筋はない」
貴「…ヒュースの事も強ち間違ってないな」
京介「確かに」
陽太郎「なっ、れいかもとりまるもか!?」
あまり口は挟みたくなかったが、間違いではない為同意する
貴「…修達を応援してるのは確かだけど、簡単に勝てる相手じゃないんだわ」
京介「前のランク戦とは明らかレベルが違う3チームだから」
迅「…じゃあ、俺と賭けをしないか?」
3人「?!」