第68章 アフトクラトルの捕虜
貴方side
ガチャ
陽太郎「あっ!れいか!とりまる!」
貴「!?」
観戦してると、陽太郎が入ってきて私に勢いよく抱きついてきた。驚きながらも可愛い彼の頭を撫でる
迅「珍しいな、京介も一緒とか」
京介「…迅さんが知らないだけで、"毎日"一緒に居ますけど?」
迅「そこだけ強調すんな!」ムッ
後ろから迅さんも一緒に入ってきた………??
?「…」
貴「…そのフードの人は?」
陽太郎「れいか!とりまる!紹介するぞ、ヒュースだ!!」
貴/京「!?」
迅さんと一緒に入ってきたフード姿の人は、大規模侵攻で敵としてアフトクラトルから来た男だった
京介「…何で、コイツがここに?」
迅「うーん……ちょっと訳ありで、ウチで預かる事になったんだ」
聞いた話しによると、玉狛支部で捕虜として今はここに住むらしい
…近界民………でも敵意が全く感じないし、陽太郎がこんな信頼してるなんて。
迅さんも、何か考えがあるんだろうか…
グー…
…………
京介「…怜花さんですか?」
貴「違うわっ!!朝食べてきたの見ただろうが!!」怒
京介「冗談ですよ」
陽太郎「ヒュースだ!お腹減ってるのか?」
ヒュース「減ってなどいない」
どうやらいきなら鳴った腹の音はヒュースらしい
…!あ、そういえばここに来る前…
貴「ヒュース、これ食べる?」
ヒュース「…?……何だこれは」
貴「シュークリーム!甘くて美味しいんだ」
ここに来る途中、以前辻のオススメ店で買ってきたシュークリーム。
自分も食べて美味い程なんで、太鼓判押すくらいだ
ヒュース「…」
貴「騙されたと思って食べてみな」
ヒュース「……パクッ………!!な、何だこれは…美味い!」バクバク
貴「!そうだろそうだろ〜。後輩のオススメ店で買ってきたんだから。ほら、陽太郎と京介も」
陽太郎「やったー!」パクパク
京介「ありがとうございます」
迅「…怜花、俺の分は??」
貴「すみません。4個しかなくて、ありません」ズバッ
迅「え、酷い!」涙
貴「また今度買ってきますから我慢してください」