第59章 勝敗1
貴方side
犬飼「!そうだ、二宮さんのとこで一緒観よ!ここで離れて観てるし、ちょうど会いに行くし」
貴「…こんな場所で観てるのか」
モニター上付近指しながら提案する澄晴。明らか別室だし……自分が行って良いのか…
ガシッッ
貴「!?」
犬飼「ほら行こう?試合終わっちゃうよ!」
貴「え、ちょっとっ」
手を繋がれ、にのみゃーさんが居る場所に引っ張られるように連れて行かれる。
☆☆☆
個室 観戦室
ガチャッ
犬飼「二宮さーん!遅れました!!」
二宮「…うるせぇ。少しは静かに………!?」
出水「…!あれ、怜花先輩じゃないっすか!」
貴「公平、お前何で一緒に?」
出水「いやー。俺、二宮さんの師匠なんで!」
二宮「出水、俺の事はいい」
にのみゃーさんが観てる個室に入ると、何故か公平も座りながら観てた。
……師匠、、あのにのみゃーさんが後輩に頼むって事は…出来ない事を補う為…?
出水「怜花先輩も試合観に来たんすか?」
貴「うん。と言ってもバイト長引いて今来たばっか、ロビーで観ようとしたらいきなり澄晴がここに引っ張るし…」
犬飼「えー?だって会場座れないし太刀川さん嫌いって言ってたじゃん」
貴「嫌いじゃなくてうるさくて苦手なだけ!」ムカ
出水「なるほど(…そういえば、前から言ってたもんな)」苦笑
二宮「怜花。良いから座れ、試合終わるぞ」
貴「っ!!」ハッ
気付きながら公平の隣に座りながら、ランク戦中継を軽く聞く
貴「公平、試合どんな感じ?」
出水「んーと……だいぶ終盤っすよ。今は、ちょうど空閑と村上先輩が戦う感じ…?」
同じモニターを観ると、確かに鉢合わせたのか向かい合いながら戦ってる遊真と村上
貴「良かった。……遊真が村上に"勝つ"とこ観たかったしね」
出水「え…?」
犬飼「……勝つって思ってるの?確か前は負けたんだよね?」
貴「だって、私と迅さんのお気に入りだもん。簡単に負けないよ」
犬飼「……!まさか、黒トリガー手放した理由あの子?!」
貴「…まぁ」
二宮「…」
…そんな驚く…?