第57章 自分なりの1
貴方side
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玉狛支部
桐絵「遊真が負けたぁ?!誰っ、風間さん!?太刀川!?」
遊真「村上先輩って人」
桐絵「なっ、村上…鋼さん!?」
栞「いやぁー。先に戦っちゃったか、帰ったら話そうと思ったんだけど」
貴「一応止めたよ。けどこの馬鹿は人の声すら聞かなかったしな」
遊真「……怜花先輩、まだ怒ってるのか…?」汗
桐絵(なるほど。だから、怜花が珍しく機嫌悪いのね)苦笑
次の日、玉狛支部にて昨日の試合にて話す。
勿論あの後、遊真の頬を引っ張って怒った
貴「…はぁ。昨日の内に、村上のサイドエフェクトの言えば良かったかな」
修「……どういうのですか?」
栞「"強化睡眠記憶"…大まかに言うと、学習能力が凄いのね。
普通の人でも、毎日勉強したり訓練したりちょっとずつ覚えていくじゃない?」
貴「でも村上の場合、一眠りすると100%自分の経験に反映できる」
遊真「だから、15分休憩を設けたのか」
修「2人とも、詳しいですね…」
栞「鈴鳴支部は近いし、合同訓練とかでね」
貴「私は本人から教えてもらった。荒船と一緒で何回か戦う時あるし」
修(…そういえば、村上先輩とも知り合いっぽかったな)
そう話してると、遊真が立ち上がる
遊真「…オレは先に戦っといて良かったと思うよ。情報がないと対策の仕様がないし」
本当、何でもかんでも真っ直ぐに貫くなぁ。面白い…
遊真「さて、どうするかな…」
貴「遊真、時間あるだけ試合まで私や桐絵と戦うか」
遊真「え」
3人「!」
貴「お前の場合、戦って更に強くなるタイプだからさ。村上の攻略を今からなんて探すよりも効率的だ」
遊真「ふむ……怜花先輩には、そういう感じに映ってるのか?」
貴「私や桐絵と同じ負けず嫌いだろ。それが遊真には一番あると思うんだ、負けるの嫌いでしょ」
遊真「それは、勿論」
真剣な表情で自分を見る彼の目には闘志がある。
貴「てことで。桐絵もよろしく」
桐絵「え、私も?!」
貴「指導者でしょ」
桐絵「っわ、わかったわよ!」
そう言うと、桐絵は先に戦うと言いながら遊真を連れて地下に連れていく