第54章 村上鋼1
貴方side
栞「そういえば、今日の試合風間さんも観てたの?」
菊地原「観てたよ。"中々いいスワの使い方だ"……でも次はこうはいかないとでも言ってたよ」
栞「…流石に厳しいねぇ」
菊地原「単品でまともに使える駒が空閑1人じゃ、結局B級止まりでしょ。空閑がやられたら終わりなんだから」
私の腕に抱きつきながら淡々と厳しい事を話す菊地原、ただ彼の言う事も間違いではない。
歌川「すまんっ。口が悪いんだコイツ」
修「あ、いえ…」
歌川「俺は疑わん、よろしく」
修「あ、三雲修です。よろしくおねがいします」
千佳「え、あ、雨取千佳です。よろしくおねがいします!」
2人は挨拶をすると、菊地原達は別の場所に歩いていく
貴「…そういえば、遊真は?」
栞「遊真君は、緑川君と個人戦に行ったよ~」
貴「えっ、今?!試合終わったばっかなのに…」
修「あはは……止めたんですが、2人で行ってしまって」
貴「ふーん……じゃあ迎え行くついでに観に行くかね。駿との個人戦まだ観た時ないんだよね」
米屋「あ、俺も行きまーす」
古寺「俺も、時間ありますし」
こうしながら、栞と千佳は迎えにくるレイジさんと帰っていく。
私達は、個人戦会場に歩いていく
☆☆☆
個人戦会場
緑川「7-3か……まぁ、前よりマシか…?」
遊真「成長したな、緑川君」
途中から2人の個人戦をロビーから観ていた、遊真が勝利する。
駿もだいぶ強くなってるが、それも超える遊真も中々だな
貴「遊真、強くなってるな」
遊真「おっ、怜花先輩。どもども」
緑川「あっ!怜花先輩!!個人戦しようよ!」
貴「今しただろーが」
緑川「大丈夫、まだまだ動けるから!」
相変わらず人の周りをぐるぐる回る彼に呆れながら居ると…
カツカツッ
米屋「!あ、荒船さん。個人戦っすか?」
修「荒船さん…」
荒船「……何だ、お前らも居たのか」
貴「よっ、荒船。試合お疲れさん!」
荒船「!れ、怜花。お前も居たのか」
私を観ると驚きながらも、何故か嬉しそうな荒船に不思議になる