第5章 出会い1
貴方side
修「そういえば迅さんはもう目星が付いてるんですか?その……イレギュラー門の原因」
迅「いや全然」
修「え!?」
貴「…迅さんって、いっつもそういう時あるよね」
迅「酷いな〜考えてる考えてる」
何も考えていないと言ったような顔を見せ笑って誤魔化した。
三雲は驚き、私はやっぱりというようにため息をつく
迅「でも大丈夫。おれのサイドエフェクトがそう言ってる」
修(サイドエフェクト…!)
…確信しているなら大丈夫だね……
迅さんの性格はあんまり信じてないが、サイドエフェクトは外した事がない為問題ないだろう
修「…は、はい」
迅「じゃあまた明日迎えに行くよ」
貴「またね、三雲」
三雲と分かれて、私と迅さんは別の道に歩き始める。
迅「さ、帰ろう」
貴「すみません、この後バイトなんで先帰って下さい」
迅「………前から思ってたけど、なんでバイトしてんの?貧乏ってわけでもなくない?」
貴「お菓子代です……………あと、京介の家のためですよ」
迅「…!」
貴「…京介の家族には、昔散々お世話になったので恩返し、したいんですよね」
私の両親.兄は、近界民に殺された。
そんな1人ぼっちの私を面倒見てくれたのは、幼馴染みの京介の両親達。
妹や弟が5人居る大家族なので少しでも、こんな事でしか返せないけどね…
迅「…律儀だね(そういうとこも含めて好きだけど)、体壊さないでね、京介にも言ってといてね!」
貴「はい」
一旦迅さんと分かれ、バイト先のコンビニに歩いていく