第4章 呼びだし3
貴方side
鬼沼田「…それは言われんでも分かっとる。しかし、開発部総出でもイレギュラー門の原因がつかめんのだ。今はトリオン障壁で門を強制封鎖しとるが…それもあと46時間しかもたん。それまでにどうにかせんと…」
鬼怒田さんの言葉に納得した私と迅さん
恐らくそれらが理由で私たちに声が掛かったのだろうと迅さんへ目線を送ると、当人も理解しているように笑みを深くした
林藤「…でお前達が呼ばれたわけだ。やれるか迅、怜花」
貴「はい」
迅「勿論です、実力派エリートですから」
迅さんの決め台詞を吐くその言葉に、根付さんと鬼沼田さんは驚きの表情を浮かべる
根付「どうにかなるのかね?」
貴「…イレギュラー門の原因を見つければいいんですよね?」
迅「その変わりと言っちゃなんですけど…彼の処分はおれに任せてもらえませんか?」
全「?!」
貴「…」
そう言って隣に座っていた眼鏡の少年の肩に手を置く
鬼沼田「……どういうことだ?」
城戸「……彼が関わっているというのか?」
迅「はい、おれのサイドエフェクトがそう言ってます」
全「!」
…サイドエフェクトか…
城戸「……いいだろう、好きにやれ」
鬼沼田「城戸司令!?」
城戸「解散だ。次回の会議は明日21時よりとする」
迅さんの提案に同意した城戸司令の言葉に驚きを隠せないというような鬼怒田さんの声を無視し、今回の会議を終了させた
納得した者もいれば納得いかないというような顔つきの者もいる
☆☆
迅「さて、よろしく頼むぞ眼鏡くん」
修「!(覚えて…)はっはい!」
迅「怜花行こうか」
貴「はい……あ、私は月宮怜花。迅さんと同じ玉狛支部だよ、よろしく」
修「あ、知ってます!俺は三雲修です、よろしくおねがいします」
貴「……知ってる?会った事あるっけ?」
迅「怜花、ボーダー内では有名人だよ〜?強いし美人だし、ね?」ニコ
貴「え、は、美人?!お、お世辞は良いです!!//」
迅「え〜(本当の事なんだけどな…)」
修(……迅さんって、もしかして月宮先輩の事…)