第40章 近界民の世界1
貴方side
__
ガチャ
迅「失礼します」
鬼怒田「遅い!何をもたもたやっとる!」
部屋の扉を開けると、中にはもうすでにスタンバイを終えた後だった。
部屋の真ん中には、筒状の機会が置いてある
中には忍田さんや城戸司令、後秀次や風間さんや栞がいる。
…ちょっと、秀次とは気まずい状況だな…
迅「いやーどもども」
貴「…遅れてすみません」
陽太郎「またせたな、ぽんきち」
鬼怒田「なぜお前が居る!?」
宇佐美「陽太郎!陽介はどこいったの?」
陽太郎「かれはよくやってくれました」
忍田「とりあえず。早く始めましょうか、城戸司令?」
城戸「…あぁ」
☆☆
忍田「我々の調査で近々、近界民の大きな攻撃があるという予想が出た。
先日は爆撃型近界民一体の攻撃で、多数の犠牲者が出てる。我々としては、万全の備えで被害を最小限に食い止めたい」
貴「…平たく言えば、空閑に近界民としての意見を聞きたいらしいよ」
遊真「ふむ。近界民としての意見」
鬼怒田「近界にいくつもの国があることはわかっとる。いくつかの国には遠征もしとる、だがまだデータがたらん!
知りたいのは攻めてくるのがどの国で、どんな攻撃をしてくるかという事だ!
お前が近界民側の人間だろうがなんだろうが、ボーダーに入隊した以上は協力してもらう!」
遊真「なるほど…そういう事ならおれの相棒に訊いたほうがいいな」
にゅー、と空閑の指輪から出てきたのは黒いトリオン兵。
玉狛支部以外に見たことは無いため、城戸司令達は驚く。
レプ《初めまして、私はレプリカ。ユーマのお目付役だ》
忍田「!?」
鬼怒田「なんだこいつは!?」
レプ《私はユーマの父、ユーゴに作られた多目的型トリオン兵だ》
“トリオン兵”という単語に秀次が、“ユーゴ”という単語に城戸司令が反応する
レプ《私の中には、ユーゴとユーマが旅した近界の国々の記録がある。そちらの望む情報も提供できるだろう》
鬼怒田「おお…!」
鬼怒田さん、それに忍田さんと城戸司令もかなり驚いている