第39章 緑川駿
貴方side
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貴「迅さん!」
迅「よ、怜花。遊真達どこだか分からない?」
貴「えぇー…自分も今来たばっかなんで」
迅さん達と集合場所のロビーに来たら、三雲と空閑がまだ来てない。
すると辺りがザワザワしてるのに気付く
近くに歩くと、空閑達の姿がある
貴「!三雲、空閑」
修「!迅さん、月宮先輩!?」
迅「よっ。……ちょっと来てくれないか?城戸さんが呼んでる」
修「城戸指令が僕たちを!?」
遊真「ふむ?誰?」
緑川「あっ!迅さん!怜花さん!!」
ランク戦のブースから出てきた緑川駿は、迅さんと私の元へ来る。
どうやら空閑達と模擬戦してたみたい
緑川「2人とも、S級やめたの!?じゃあ、対戦しよう対戦!!」
貴「駿、グルグル回るな…」
迅「おっ、相変わらず元気だな」
私と迅さんの周りをぐるぐるしている駿に、苦笑しかない私達
遊真「…これは一体…」
米屋「緑川は、熱烈な迅さんと怜花先輩のファンなんだよ。
近界民に食われそうになったとこを迅さんに助けられて、ボーダーに入ったらしいし…怜花先輩は、風間さんや太刀川さんとの模擬戦を見て憧れたらしいぜ」
遊真「なるほど、だから玉狛に入ったオサムに嫉妬したのか」
★★★
あの後、私達4人と陽太郎は本部に向かう。
迅「駿はどうだった?遊真、手強かったか?」
遊真「結構強かったかな。こなみ先輩と10本勝負してなかったら、ヤバかったかも、これからもっと強くなる奴だと思うよ」
貴「ほぉ。……三雲は?」
修「ぼくは手も足も出ませんでした。風間さんの時と違って、全然動きが見えなくて…動きに整合性がないというか、気まぐれというか」
迅「そのへん遊真はどうやって戦った?」
遊真「おれはそういう時は大体、相手を“動物”だと思って戦うよ」
修「動物!?」
なるほど、例えが分かりやすいな…
貴「…要は、風間さんみたいなキチンとした人は、理に詰めでいけるけど、駿みたいな動きをする人…例えるなら天然系は、動物として見た方がいいな」
遊真「怜花先輩は良く分かってますな三3三」
貴「当たり前」フフン