第37章 風間vs三雲2
貴方side
風間さんは、あともう少しで三雲に攻撃できる
と思った瞬間
修「スラスターON!!」
風間「!?」
シールド突撃で風間を壁際まで押し込む
すぐさまスコーピオンで攻撃を仕掛けてくる風間さんを、レイガストの盾モードに閉じ込めた三雲
レイガストに小さな穴を開けると、アステロイドをゼロ距離射撃で風間さんに撃つ
ドンッ
遊真「決まった」
攻撃の衝撃で舞った砂埃が消えた時に見えたのは、風間さんのスコーピオンが首に刺さっている三雲の姿。
《伝達系切断 三雲ダウン》
三雲はその場に膝をつき、悔しそうにする
木虎「惜しかったわね…」
貴「……そうでもないかな」
木虎「え?」
瞬間、風間さんの左腕が落ちる
《トリオン露出過多 風間ダウン》
木虎「!」
修「え…それじゃあ…」
風間「最後は相打ち…引き分けだ」
全「!」
《模擬戦終了!》
風間 24勝0敗 1引き分け
三雲 0勝24敗 1引き分け
木虎「風間さんと引き分けるなんて…!」
京介「勝ってないけど大金星だな」
遊真「オサムやったじゃん」
修「やった…のかな?」
三雲と空閑がハイタッチしていると、風間さんが訓練室から出てきた
京介「風間さん、うちの弟子が世話になりました」
風間「烏丸・・・そうか、おまえの弟子か。最後の戦法はおまえの入り知恵か?」
京介「いえ、俺が教えたとは基礎のトリオン分割と射撃だけです」
貴「戦法を考えたのは、間違いなく三雲自身ですよ」
風間「…なるほどな」
京介の後ろから顔を覗かせながら話すと、風間さんは何かに納得する
京介「ところでどうでした?うちの三雲は」
風間「……はっきり言って弱いな。トリオンも身体能力もギリギリのレベルだ。怜花と迅が推すほどの素質は感じない」
修「・・・」
風間「…だが、自分の弱さをよく自覚していてそれゆえの発想と相手を読む頭がある。知恵と工夫を使う戦い方は俺は嫌いじゃない」
修「…!」
風間「邪魔したな三雲」
厳しい言葉だが、三雲の戦法には素直に褒める風間さん
遊真「あれ?結局おれとは勝負してくんないの?」
風間「勝負?おまえは訓練生だろ、勝負したければこちらまで上がって来い」