第34章 正式入隊日1
貴方side
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貴「何とか間に合ったな」
翌朝、戦闘訓練の会場に来て上から見物している。
最初は空閑から観ている
すると
ドンッ
貴「!?」
?「久々です…」
貴「おおー!久々だね、菊地原。観にきたの?」
菊地原「…風間さんが行くって言うから来たんですけどね」
後ろから抱きついて来たのは、風間隊の菊地原士郎。
毒舌で少しキツイ性格がある彼には何故か、懐かれてる。
最初に理由を聞いたら"落ち着くから"らしい。
歌川「怜花先輩、お久しぶりです」
貴「久しぶり、歌川。風間さんもドモ」
風間「あぁ、久々だな」
風間さんや、風間隊のもう1人の隊員歌川遼も一緒に来たみたい
風間「珍しいな、本部に来るの」
貴「学校もバイトも休みですし。それに、うちの新人を観に来たんですよ〜」ニコ
菊地原「…ふーん…(笑顔だし、その新人気に入ってのがムカつく…)」ムス
歌川(……あからさまに分かるくらいな不機嫌顔だな…)苦笑
そんな中、風間さんに聞かれる
風間「…怜花も、指導してるのか?」
貴「時間ある時だけですけど、たまに狙撃手の子をレイジさんと一緒に観てますよ」
風間「ほぅ、木崎と一緒にか」
そんな他愛もない話しをしてると、空閑の番が来てブースに入る
貴「あ、空閑」
風間「…例の近界民か」
貴「……空閑は強いですよ」
風間「!」
《五号室用意、始め!》
スパンッ
?『れ、0.6秒!?』
マイクの向こうの堤さんが、驚いているのがわかる。
あまりにも早すぎる結果に、納得していない者が居たため、空閑はもう一回するようだ。
二回目の記録は0.4秒。先ほどよりも縮めるとはね…流石だな
貴「凄いでしょ!風間さん」
風間「お前が断言するだけあるな。あれが迅と怜花の後輩…なるほど、確かに使えそうな奴だ」
菊地原「…そうですか?誰だってなれればあのくらい…」
歌川「素人の動きじゃないな、やっぱり近界民…」
感想は人それぞれ、菊地原だけはムスりとした表情で否定しているけどね…