第33章 親友
貴方side
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貴「美味いなこれ。今度買お………モグモグッ」
犬飼「じゃあ後で売ってたコンビニ教えるね~」
彼が買ってきたお菓子が美味く、授業前に勢いよく食べる私を観ながら何故か笑顔の親友
犬飼「……そういえばさ」
貴「ん?」
犬飼「怜花、A級に落ちたの?」
貴「………何で知ってんの」
犬飼「二宮さんに聞いた。てか、太刀川さんが大声で話してたよ」
貴「…はぁ。もう知れ渡ってるな…」
あの人の事だから、遠慮なくボーダー内に広めてんだろうな。私と迅さんの事……諦めって大事だな…
犬飼「…本当なんだ、黒トリガー預けたの」
貴「うん…守るものがあるからね」
犬飼「形見なんでしょ、手放す位大事なの?」
……なんか、風間さんにも同じ事聞かれたな…
貴「モグモグ………気に入ったのさ、単純に。
いずれ…ランク戦で戦うさ、二宮隊ともね」ニコ
犬飼「!!……へぇ〜。それは楽しみだな〜(…それって少なくともB級に上がるって確信してんじゃん、面白そうな事になりそう)」
貴「明日は入隊日だから観に行くんだ〜」
犬飼「!じゃあ、うちの隊室にも寄ってよ!辻ちゃんやひゃみちゃん達も会いたがってたし」
貴「…えー…。明日は入隊日観に行くよて…犬飼「残念だな〜。お菓子とかシュークリームとかあげようかなって思ってたのにな~」
貴「行くっ!!!」←
犬飼「即答かーい」苦笑
甘いものにつられ行くと返事をしてしまう
確かに、最近辻達に会えてないし…帰りに寄ろうっと
犬飼「二宮さんに言っとくね。あと、チョコやケーキやシュークリームとかも用意しとくね」
貴「私が好きなスイーツばっかじゃん。流石親友だな!」キラキラ
犬飼「……………"親友"、か」ボソ
貴「?何て?」
犬飼「……何にも?そりゃ2年も一緒に居れば把握するって」ニコ
貴「ほぅ…モグモグ…」
2人で話してると、いつの間にかチャイムが鳴り一日が始まる。
明日は楽しみだな〜
犬飼(親友、か。全然意識してもらえてないな…そのポジションも良いけど………俺が本当になりたいポジションは、、"恋人"なんだよな…)
彼の想いには、まだ気付けない自分だった