第32章 2人の思い4
貴方side
迅「まあそのうち上がってくると思うからそん時はよろしく」
太刀川「へえ、そんなにできるやつなのか。ちょっと楽しみだな」
風間「今一理解できないなそんな理由で。争奪戦であれだけ執着した黒トリガーを・・・あれはおまえの師匠の形見だろう?怜花は兄の形見だ」
貴「……形見ですが、後悔はしてません」
迅「俺もさ。形見を手放したぐらいで最上さんは怒んないよ。むしろボーダー同士の喧嘩が収まって喜んでるだろ」
風間「・・・」
迅「・・・あそうだもうひとつ、俺と怜花さ…黒トリガーじゃなくなったからランク戦復帰するよ。とりあえず個人で攻撃手1位目指すからよろしく」
貴「私は狙撃手で!」
風間/太刀川「!?」
迅「S級じゃなくなった俺達は、自動的にランク戦に出れるじゃん?」
太刀川「そういやそうだ!それ早く言えよ!何年ぶりだ!?こりゃあ面白くなってきた、なあ風間さん!」
風間「面白くない。全然面白くない」
太刀川「怜花、久々にやるか!」
貴「太刀川さんとは嫌、疲れます」
太刀川「疲れるってなんだ!」ムカ
風間「…なら俺とはどうだ?」
貴「時間ある際でよければ、1戦お願いします」←
太刀川「……風間さんと態度違うんだが…」ズーン
迅「まぁまぁ、怜花はそういう性格でしょ」ニコ
★★★
数日後、私は学校に来ていた。
ボーダー任務やバイトもあるが、勿論留年はしたくない為サボってはいない
…明日は、空閑と千佳の正式入隊日か
学校もバイトも休みな為観に行こうかと思ってる、千佳に至ってはレイジさんと一緒に教えてるしね
机に顔を俯かせながら明日の事を考えてると…
ポンッ
?「おはよ♪」
貴「??」
顔を上げると、目の前にお菓子が……チョコ!!
貴「チョコ!!」
?「コンビニで新商品出てたから買っちゃった、一緒に食べよ?」
貴「食べる!!ありがと澄晴!!」
犬飼「開けんの早っ……相変わらず甘い物に目がないよね〜。怜花は」
自分の前に座りながら声をかけてきたのは、2年から同じクラスの犬飼澄晴
ボーダー隊員では、B級1位の"二宮隊"の1人である