第28章 優しい幼馴染み
貴方side
三輪「嵐山さん。近界民を庇ったことをいずれ後悔する時がくるぞ、あんたは分かってないんだ。
家族や友人を殺された人間で無ければ、近界民の本当の危険さは理解できない。近界民を甘く見てる迅はいつか必ず痛い目を見る
そしてその時にはもう手遅れだ」
嵐山「甘く見てるってことはないだろ。迅だって近界民に母親を殺 されてるぞ、それにお前も知ってるが怜花は家族全員を殺されてる」
貴「…」
嵐山「…それでも信じる怜花達が居るなら、相当な理由だろ?」
貴「…そうですね。私も迅さんと同じ気持ちだ秀次」
三輪「…っ…」
顔を歪ませながらしばらくして、秀次や公平達は緊急脱出をする
その様子を見ながら私も緊急脱出する
☆☆☆
ボスン
貴「……疲れた…」
京介「お疲れ様です」
貴「!?……京介…」
緊急脱出した場所は、京介ん家。
私は家族を亡くしてる為、京介の家族ん家に遊びに来る事が多々ある。あとは玉狛支部の部屋の2つで主に生活している
貴「いや、今日早いね」
京介「バイトが早く終わりましたので。で、また迅さんに何か頼まれてたんでしょ」
貴「……よくわかったね〜」
京介「何年の付き合いだと思ってますか?」
貴「…流石だね」
京介「…少し隈があります、最近寝れてないですよね…今日はゆっくり寝て下さい」
貴「…ありがと…………zzz…」
京介「……おやすみなさい」
オデコに暖かいものが触れるのを感じながら、眠りについた私だった…
☆☆☆
翌朝、迅さんと本部に向かう
迅/貴「失礼します」
全「!?」
迅「どうもみなさんお揃いで。会議中にすみませんね」
会議室へ足を運び入れた私達に驚きの表情でこちらを捉える上層部、
城戸司令の顔が一気に強ばっていく
城戸「迅、怜花…!」
鬼怒田「きっさまぁ~‼よくものうのうと顔を出せたな!」
迅「まあまあ鬼怒田さん、血圧上がっちゃうよ」
城戸「何の用件だ、怜花まで連れて。宣戦布告でもしに来たか」