第23章 奇襲3
三輪side
三輪「立派なボーダー隊員だと…!?ふざけるな!近界民を匿ってるだけだろうが!!」
迅「近界民の入隊を禁止してるルールはない。正式な手続きで入隊した、正真正銘のボーダー隊員だ。誰にも文句は言わせないよ」
太刀川「いや迅、おまえの後輩はまだ正式な隊員じゃないぞ」
三輪「!」
太刀川「玉狛での入隊手続きが済んでても、正式入隊日を迎えるまでは本部ではボーダー隊員と認めてない。1月8日まではただの野良近界民だ。仕留めるのになんの問題もないな」
迅「へえ…」
お互い一歩も譲ろうとしない会話の中、無駄な争いだと口を開いた風間さん
風間「城戸司令はどんな手を使ってもその黒トリガーを本部の管理下に置くだろう。大人しく渡したほうがお互いのためだと思うが。・・・それとも黒トリガーの力を使って本部と戦争でもするつもりか?」
迅「そっちにも色々あるだろうが、こっちにだって事情がある。あんたたちにとっては単なる黒トリガーだとしても、持ち主本人にしてみれば命より大事な物だ。別に戦争するつもりはないが、大人しく渡すわけにはいかないな」
風間「あくまで抵抗を選ぶか…。当然知ってるだろうが、遠征部隊に選ばれるのは黒トリガーに対抗出来ると判断された部隊だけだ。他の相手ならともかく、俺たち相手におまえ一人で勝てるつもりか?」
迅「そこまで自惚れてないよ。皆の強さはよく知ってる。おれが黒トリガーを使ったとしてもいいとこ五分だろ。まあ、"おれ一人だったら"の話だけど」
風間「なに…!?」
ダンッ
太刀川「!!」
音がした方へ目をを向けると赤い隊服に身を包んだ3人組が立ってる
嵐山「嵐山隊現着した。忍田本部長の命により、玉狛支部に加勢する!」
風間「嵐山…!」
三輪「嵐山隊…!?」
太刀川「本部長派と手を組んだのか!」
嵐山「遅くなったな迅」
迅「いいタイミングだ嵐山、助かる」
嵐山「三雲くんのためと聞いたからな。彼には大きな借りがある」
迅「木虎もメガネくんのために?」
木虎「命令だからです」
迅「さて。嵐山たちがいればはっきりいってこっちが勝つよ。……もう1人遅れるけど、、揃えば勝つ。おれのサイドエフェクトがそう言ってる」
風間「…!まさか」