第14章 玉狛支部2
貴方side
__
遊真「おっ来た来た。おーい」
前方から自転車を押しこちらに向かって手をあげている空閑と、その隣を歩く千佳を見つける
遊真「修、えらい人にしかられた?」
修「いや…まあ叱られたけど処分は一先保留になった」
遊真「おーそりゃよかった。一安心だな」
修「まだ安心じゃない。ボーダーがおまえのトリガーを狙って来る可能性があるんだ。それで、これからどうすればいいですか?迅さん」
迅「そうだな…いろいろ考えたけどこういう場合はやっぱシンプルなやり方が一番だな」
修「シンプルな…」
遊真「やり方…?」
迅「うん、遊真おまえ…ボーダーに入んない?」
修「!?」
遊真「おれが!?」
迅「おっと、別に本部に連れてくわけじゃないぞ。ウチの支部に来ないかって話。ウチの隊員は近界民の世界に行ったことがあるやつが多いから、おまえが向こう出身でも騒いだりしないぞ。とりあえずお試しで来てみたらどうだ?」
貴「悪い話しではないかな、空閑がボーダーだったらきっとそれも無くなる。そしたら思う存分戦えるよ」
遊真「ふむ…オサムとチカも一緒ならいいよ」
修「!」
迅「よし、決まりだな」
☆☆
玉狛支部
迅「さあ着いた。ここが我らがボーダー…玉狛支部だ」
3人を玉狛支部である基地に案内する
修「川の真ん中に建物が!」
貴「ここは元々は川の状況や水質を調査する施設だったんだけど、使わなくなったのを買い取って基地を建てたらしいよ」
修「へぇ…」
迅「隊員は出払ってるっぽいけど、何人かは基地にいるかな?」
修(玉狛支部の隊員…迅さんと月宮先輩の同僚。やっぱりみんな腕利きなのか?)
基地の鍵を開けただいまと言いながら中へと入る
その後に続いて三雲達3人も基地内へと脚を運び入れる
修/遊真「!?」
?「…」
迅「おっ陽太郎、今誰かいる?」
陽太郎「…しんいりか…」
迅「新入りかじゃなくて…」
貴「陽太郎、また大きくなったな」
陽太郎「!久々だな、怜花!!」
貴「ただいま」
私の姿を見つけると、勢いよく抱きつく陽太郎。こういうところは可愛い
修(…めっちゃ月宮先輩に懐いてるな…)