第11章 信用3
貴方side
城戸司令からの直属の命を言い渡された私と迅さん。
こうなるだろうとは大体把握済みではあったけれど、まさか本当に命令を下してくるとはね
修(……迅さんと月宮先輩が空閑と同じ黒トリガー!?…いやそれよりもこの二人が空閑を捕える!?)
城戸「…会議は終わりだ。速やかに任務を遂行しろ」
迅「…それはできません」
貴「お断りします」
城戸「…!」
鬼怒田「何ィ!?」
修「!」
同じ考えだったのか、迅さんと一緒にお断りする
根付「どういうことかね?怜花、迅くん。最高司令官の命令に従えないと?」
迅「俺と怜花は玉狛支部の人間です。城戸司令に直接の指揮権はありません。俺達を使いたいなら林藤支部長を通してください」
鬼怒田「何をまどろっこしいことを……結局は同じことだろうが」
城戸「そうか・・・林藤支部長命令したまえ」
林藤「やれやれ……支部長命令だ。迅、怜花。黒トリガーを捕まえてこい」
迅「はい」
貴「分かりました」
修「……!」
林藤「但し、やり方はお前たちに任せる」
城戸「…!?」
修「!」
支部長の言葉に私と迅さんを覗く5人が驚きの顔を見せている
迅/貴「了解/しました」
迅「実力派エリート迅、支部長の命令により任務を遂行します」
貴「月宮怜花、同じく遂行させていただきます」
修(迅さん!月宮先輩!)
城戸「…林藤…!」
林藤「ご心配なく城戸さん。ご存じの通りウチの隊員は優秀だから」
鬼怒田「やはり玉狛なんぞに任せておけん!忍田くん本部からも部隊を出せ!」
忍田「城戸司令が決めたことだ。二人に任せればいいだろう」
鬼怒田「それはそうだが…」
そのやり取りを横目に様子を見ていると唐沢さんが、三雲を呼んだ。
唐沢「きみの友人の近界民がこっちに来た目的は何なのか、きみは聞いてないか?」
修「目的…ですか?」
唐沢「そうだ。相手が何を求めているか、それがわかれば交渉が可能だ。たとえ別世界の住人でも」
鬼怒田「交渉!?近界民相手に何を悠長な…」
唐沢「排除するより利用できないかと考えてしまうんですよ。根が欲張りなもので」