第3章 サファイヤ
第3章~サファイヤ~
各々部屋へ戻っていったのは22時を過ぎた頃だろうか。
私はホソクさんに1階の空き部屋を案内してもらった。
JH「○○ちゃんの部屋はここだよ。
メンバーは全員2階だから、何か分からないことあったら大声で『すみませーーん!』って叫んでね!」
これが素なのだろうか。ホソクさんはとても明るい。
そして叫ぶなんて絶対できない(笑)
○○「あ、あはは…ありがとうございます。」
JH「あ、でもユンギヒョンとテヒョンは気分に少しムラがあるから、扱いには気を付けてねっ。」
と言いながら、私に軽くウインクをした。
○○(!!!//////…て、天性のアイドルだ…
会話しながら自然にウインクしてる人、初めて見た…)
慣れないシチュエーションに顔が赤らむ。
JH「さて、今日はもう疲れただろうからとりあえずゆっくり休んで、明日から頑張ってね。
おやすみなさい☆」
ひらひらと手を振りながらホソクさんは出て行った。
ただ手を振っただけなのに、その姿が様になっている。さすがアーティストだ。
使用人の部屋だというのに室内はかなり綺麗で、一人で使うにはもったいないくらいの十分な広さだった。
二人掛けのソファーと丁度良いサイズのテーブル
テレビとダブルベッド
最低限の食器や電子レンジ、冷蔵庫も置いてある。
日本のビジネスホテルの高級バージョン、といったところだろうか。
使用人でこのレベルの部屋が用意されてるんだから、彼らがどれほどの人気で功績をあげているのかは一目瞭然だ。
○○「そうだ…玄関に置いてきたキャリーバッグ、持ってこないと」
しばらくしたら宿舎を案内してくれる、ナムジュンさんとグクさんが来る。
私は早足で荷物を取りに向かった。