• テキストサイズ

seventh heaven

第2章 出国


第2章~出国~



17:00、東京駅八重洲口前。



私は黒のワンボックスカーを探していた。



○○(黒のワンボックスなんて、いかにも誘拐しますみたいな車だけど(失礼)
大丈夫かな…)



なんて事を考えていたら、街の明かりを反射しながらロータリーに一台の車が走ってきた。



芸能人が出てきてもおかしくない高級感を漂わせている。



その車は私の目の前に停まり、小太りのアジア系の顔立ちをした男性が降りてきた。



?「お待たせいたしました、△△さんですよね?先程お電話しましたパクと申します」



○○「あ、初めまして。よ、よろしくお願いします…」



パク「では早速ですが、勤務地へご案内致しますのでこちらにご乗車ください」



外は肌寒いはずなのに、緊張と不安からか身体に汗が滲む。



車内はとても綺麗でムスクの香りが広がっていた。



この甘美な香りがいつもは好きなはずなのに、今日は怪しさしか感じない。



パク「あ、1つお伝えしますが、これから向かう所、出会う人は全て口外禁止なので。お願いしますね。」



真剣な面持ちでそう言われた私は返す言葉が見つからなかった。
/ 19ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp