第4章 感謝
第4章~感謝~
ピピピピピ…
けたたましく鳴る電子音。
私は最大限に手を伸ばし、スマホのアラーム音を止めた。
いつもは目覚めたら朝日が眩しく感じるのに、この時間だとカーテンの隙間の向こうはまだ闇に包まれていた。
○○(眠い…眠かったはずだけど、緊張して全然寝れなかった…)
BTSと同じ屋根の下で寝ている、と想像するだけで目が冴えてしまった。
○○「とりあえず…この格好はまずいから、着替えるか…」
といっても、持ち物はキャリーバッグで運べた分だけ。
選ぶほどの服を持ってきていない。
○○(服がなさすぎる…)
でも今は服装のことよりも、7人分の料理を作る方が先決だ。
私は簡単に身支度を整えキッチンへと向かった。