第3章 サファイヤ
ユンギさんの足音が聞こえなくなり、グクさんは用心深く廊下を見ながら姿がないことを確認した。
JK「あ~、ヒョンに怒られちゃったなぁ。ちょっとくらい話したっていいじゃん。」
私はユンギさんの気持ちも分かるから何とも言えなかった。
もしかしたら年上という責任をいつも感じていて、彼なりにグクさんの面倒を見ているのかもしれない。
JK「まぁ…いいか。さて、そろそろお開きかな。」
背伸びをしながら私の前を通り過ぎていく。
と思ったら急に立ち止まった。
JK「あ、そうだ。俺と一緒に寝る?」
○○「!?!?い、一緒に??そんなの無理に決まってるじゃないですか!///」
JK「はははw冗談だよ、冗談。
○○さんはいじり甲斐があるなぁ~。」
じゃあね、と言いながらグクさんは何事もなかったかのように自室に戻っていった。
○○(これじゃぁ心臓がいくつあっても足りないよ…)
贅沢な疲労感を抱えながら、私はキッチンを後にした。