第3章 サファイヤ
私とグクさんはキッチンへ向かって歩いていた。
私の仕事で一番重要なこと。それは「料理」だ。
多忙な彼らの食生活はかなり乱れている。
「宿舎ではなるべくバランスの取れた食事を出してあげたい。」
初めて使用人を雇う際にパクさんはメンバーにそう話したらしい。
JK「俺たちに対する熱い想いに感動したし、あの時にもっと頑張らなきゃな…と思ったよ。」
グクさんの言葉に力がこもる。
目的の場所、キッチンへ着いた。
JK「で、なんで俺がここを案内するかというと…」
大事なセリフを用意していたのだろうか。
すーっと、息を吸う音が聞こえる。
JK「それは、ナムジュンヒョンは料理が全くできないからでーす!」
そう言いながら両手を広げてポーズをとった。
○○(なんかお茶目だな…(苦笑))
グクさんはそのまま料理のエピソードを話し始めた。
JK「…そうしたらさ、ヒョンは野菜をこうやって切ったんだよwww」
楽しそうなグクさんを見てると、私も幸せな気持ちになる。
しかし、なかなか話が終わらない(笑)
○○(メンバーの中では最年少だし、お兄さん達の失敗談を笑うのって気遣う時もあるんだろうな…)
そんな事を考えながらしばらくグクさんとの時間を楽しんだ。