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【ハイキュー】キミが好き【短編集】

第10章 ホットチョコレート【岩泉】


『…………すまん、待たせた』



「ううん、大丈夫?」



『いや、もう大丈夫。

、飯まだだよな?』



「まだだよ。お腹すいたーーーー!」



『てかお前、ちゃんと昼飯食ってる?』



「えーーーー?うん!」





そういえば繁忙期に入ってから数ヶ月、

休憩とってないや。



今じゃもう取らないのが当たり前だったから忘れてた。



でも食べていないわけではなく、

手軽に食べれるパンとか栄養バーなんかを片手に仕事しているだけだから、


ほらね?ちゃんとご飯は食べている。




だけどそういえば、繁忙期に入ってすぐに

休憩も取れない!って愚痴ったからか。





…………はじめくん、覚えててくれたんだ。



そのことが嬉しくて、

また思わず口元が緩む。





『おい、嘘ついただろ』



「えーーーー?ついてないよ!」





じゃないとたぶん

またしつこく聞かれるやつ。





『おい、嘘つくな。

あ、、そこの信号渡って』



「はーい」





言われた通り横断歩道の前で立ち止まる。



車が通るたびに、冷たい風が私の横を通り過ぎる。


やっぱりダウン、買おうかな。





…………って、





「え?なんで今私が横断歩道の近くにいるってわかったの?」



『さぁ?なんででしょう?』





…………え、ほんとに?





道路の向こう側に目を凝らす。





…………ダメだ


夜だし暗いし何にも見えない。





『そっちじゃねーよ』





信号が青に変わって、


思わず走り出す。





あ、たぶんあれだ。





『正解。今日もお疲れ』
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